GEO対策の代行会社の選び方|契約前に確認すべき5つの質問

チェックリストに虫眼鏡を当て、2人が握手するイラスト(代行会社を選ぶ質問のイメージ)

GEO対策の代行会社は、契約前に5つの質問をぶつければ、かなりの確率で見極められます。何を・どのAIで・どの頻度で測るのか、数字の数え方、施策の中身、成果の保証、契約と解約の条件の5つです。

料金表や実績の数字は各社が見せたい形に整えてあるため、そこだけを比べても差が見えません。質問への答え方のほうが、会社の姿勢をよく表します。

この記事では、GEO(生成AI検索で自社が引用・言及されるようにする取り組み)の代行を検討している中小企業の担当者に向けて、5つの質問とその答えの読み方を整理します。弊社が自社サイトを91観測日・2,707回観測した実測データも、判断材料として添えます。

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

目次

「代行」と呼ばれるサービスは3種類に分かれる

計測の操作台・作業台・相談デスクの3つが並ぶイラスト(代行サービスの3種類のイメージ)

GEO対策の代行という言葉は、実際には中身の違う3種類のサービスをまとめて指しています。どれを探しているのかを先に決めないと、見積もりを並べても比較になりません。

計測型:AIの回答を定点観測してレポートにする

ChatGPTやGeminiなどに決まった質問を繰り返し投げ、自社と競合がどう出るかを記録するタイプです。施策そのものは含まず、現状と変化を数字で見せることが仕事になります。

弊社のAccessGEOもこのタイプで、月額9,800円(税込)から3つのプランがあります。費用が比較的小さい代わりに、サイトの改修や記事の制作は含まれません。

施策実行型:記事制作やサイト改修まで請け負う

診断のあとに、コンテンツの追加や構造化データの実装、内部リンクの整理などを実行するタイプです。手が動かせる人がいない会社には助けになる一方、費用は計測型より大きくなりやすい傾向があります。

費用の目安は、別の記事で型ごとに整理しています。ここでは、何が含まれるかで金額が変わると押さえておけば十分です。

助言型:方針だけを示して実行は自社で行う

月に数回の打ち合わせで優先順位や方針を伝え、作業は社内か既存の制作会社が行うタイプです。社内に手を動かせる人がいて、判断だけ外に頼りたい場合に向いています。

3種類は排他的ではなく、組み合わせる会社も多くあります。まず自社がどの部分を外に出したいのかを決めてから、次の章へ進んでください。

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依頼する前に、社内で決めておきたい3つのこと

目標・予算・道具箱の3枚のカードが並ぶボードのイラスト(依頼前に決めることのイメージ)

代行会社に会う前に、社内で3つだけ決めておくと、質問の精度が上がります。ここが曖昧なままだと、相手の提案に合わせて目的が変わってしまいがちです。

目的を1行で書く

「AIに社名が出るようにしたい」と「比較・おすすめの質問で候補に入りたい」は、別の目的です。弊社の観測でも、社名を含む設問では93.0%で自社が言及される一方、「おすすめ」型の汎用設問は6つとも0.0%でした。

この観測は2026年7月4日〜10月14日の91観測日・2,707観測で、自社の言及は744回(27.5%)です。同じサイトでも、どの種類の質問を目的にするかで、必要な打ち手がまるで違います。

内製できる範囲を把握する

Googleは生成AI検索向けの最適化ガイドで、生成AI検索への最適化はSEOの延長だと説明しています。SEOの基礎を回せる人が社内にいるなら、作業の多くは内製できます。

どこまでを自社でやり、どこから外に出すかは、別記事で判断軸を5つにまとめました。

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やめどきの基準を決める

6か月後に何を見て続けるか、やめるかを、契約前に決めておきます。基準がないまま始めると、成果が見えにくい時期に判断を迫られても、根拠がありません。

質問1|何を、どのAIで、どの頻度で測っているか

3つのチャット画面がカレンダーとメーターにつながるイラスト(測る対象と頻度のイメージ)

最初に聞くのは、観測の条件です。ここが言語化されていない会社の数字は、あとから検証できません。

確認したい4つの条件

聞くのは、対象のAIの種類、質問の数、質問の内容、観測の頻度の4つです。たとえば「ChatGPTを週1回、20問」と「3つのAIを毎日、100問」では、同じ「AIでの露出」でも意味が変わります。

弊社の自社観測は、ChatGPT(OpenAI)・Gemini・Google AI Overviewsの3つを対象に、10の設問を毎日投げる設計です。1日あたり約30回の観測になり、91日で2,707回(エラー除く)になりました。

1回の確認では判断できない理由

AIの回答は日によって揺れます。同じ91日間の日次の言及率を見ると、最も低い日で16.7%、高い日で33.3%でした(1日の観測数は約30回)。

月に1回だけ確認していると、この揺れを「急に下がった」「急に上がった」と読み違えるおそれがあります。観測の頻度は、見逃しやすさに直結します。

対象のAIが1種類だけの場合も注意が必要です。同じ期間のソース別では、OpenAIが31.5%(907観測)、Geminiが32.9%(900観測)、Google AI Overviewsが18.0%(900観測)と、AIごとに差がありました。

質問2|「言及された」の数え方と、観測数・期間を示せるか

積み上がった棒グラフと単独の棒グラフを天秤にかけるイラスト(数字の数え方の違いのイメージ)

次に聞くのは、数字の定義です。同じ「言及率」という言葉でも、何を1回と数えるかで値が大きく変わります。

自社だけを数えているか、競合も含めているか

弊社の観測では、県域SEOの設問で、自社または追跡中の競合のいずれかが出た割合は66.1%(179/271観測)でした。ところが、自社だけを数えると20.7%(56/271観測)にとどまります。

どちらも「言及率」と呼べてしまうため、定義を確認しないと、3倍近い差に気づけません。レポートに「自社の言及」と「競合を含む言及」が分けて書かれているかを見てください。

観測数と期間が添えられているか

「言及率30%」とだけ書かれた数字は、10回中3回なのか、1,000回中300回なのかで信頼性が違います。数字には観測期間と観測数が必ずセットで書かれているのが、最低限の条件です。

もう1つ、全体の平均値だけで報告していないかも確認します。弊社の自社観測では、全体の27.5%という平均の裏で、設問別には93.0%・84.8%・76.8%・20.7%の設問と、0.0%の6設問が混在していました。

順位として示される数字の読み方

レポートに「順位」が出てくる場合は、何の順位かを確認します。出典リストの中でブランドが最初に現れた位置と、回答の文中で何番目に登場したかは別の指標です。AIの回答には検索結果のような固定の順位がないため、定義が書かれていない順位は鵜呑みにしないほうが安全です。

質問3|施策の中身は、Googleの公式見解と矛盾しないか

土台のブロックの上にWebサイトの家が載るイラスト(基礎となる施策のイメージ)

3つ目は、提案される施策の中身です。ここで、Googleの公式見解と照らし合わせると、判断しやすくなります。

Googleは「GEOもSEOの一部」と説明している

生成AI検索向けの最適化ガイドでは、AEOやGEOと呼ばれる取り組みについて、Google検索の観点では生成AI検索への最適化は検索体験への最適化であり、つまりSEOだと整理されています。そのうえで、第三者のAEO・GEOサービスを検討する前に、第三者のSEOアドバイスの評価に関する公式ガイドを確認するよう案内しています。

提案書に出てくる施策が、クロールとインデックスの確認、独自性のある有用なコンテンツ、サイトの構造といった基礎に根ざしているかを見てください。

llms.txtや構造化データを「必須」と言われたら

同じガイドには、Google検索のためにllms.txtやAI向けの特別なマークアップを用意する必要はないと書かれています。構造化データも、生成AI検索に必須ではない一方、検索全体の施策としては推奨されています。

これらを提案すること自体は問題ではありません。ただ、「入れれば必ずAIに出る」といった説明があれば、その根拠を聞いてみてください。

根拠を示せるかどうか

施策ごとに、なぜそれをやるのか、何を見て効果を判断するのかを答えられるかが、質問3の核心です。弊社でも、llms.txtのような施策の効果は、単独で切り分けて評価しにくいと考えています。切り分けられない部分は、切り分けられないと正直に伝えてくれる会社のほうが信頼できます。

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質問4|成果を保証していないか、時間軸をどう説明するか

丘をのぼる曲がりくねった道と砂時計のイラスト(成果までの時間軸のイメージ)

4つ目は、成果の言い方です。ここでの基本は、保証をうたう提案には慎重になることです。

「必ず表示される」と言える人はいない

Do you need an SEO?というGoogle公式のページには、Googleで1位を保証できる人はいない、という趣旨の注意が書かれています。特別な関係や優先的な扱いを匂わせる説明にも注意するよう案内されています。

生成AI検索でも事情は同じです。生成AI検索向けの公式ガイドは、第三者のツールがGoogleの内部の評価や仕組みにアクセスできるわけではないとも説明しています。

期間と測り方を先に確認する

保証がないなら、何を根拠に期間を説明するのかが重要になります。Googleのページも、どんな結果を、いつ頃までに、どう測るのかを聞くよう勧めています。

弊社の観測でも、動いた設問と動かなかった設問がはっきり分かれています。たとえば県域SEOの設問は、7月に17.9%(14/78観測)、8月に17.7%(14/79観測)、9月に24.1%(21/87観測)、10月(14日まで)に25.9%(7/27観測)と上がりました。一方で残りの6設問は、91観測日すべてで0.0%でした(2026年7月4日〜10月14日)。

動くまでの時間も、動かない設問が残る可能性も、事前には読み切れません。そのため、期間の見通しは幅を持って説明してもらい、見通しが外れたときの扱いも確認しておくのが現実的です。

質問5|契約期間・解約・データとアクセス権限はどうなるか

契約書と鍵、データ保管庫、出口のドアが並ぶイラスト(契約と解約・データのイメージ)

最後の質問は、契約の条件です。関係を終えるときにどうなるかを、始める前に確認しておきます。

最低契約期間と解約の手続き

最低契約期間の有無、解約の申し出の期限、途中でプランを変えられるかの3点を確認します。GEOは成果が出るまでの期間が読みにくいため、長い縛りは負担になりやすい部分です。

弊社のサービスページには、プランの変更はいつでもできると書いています。最低契約期間や解約の方法については、記載が十分でない部分もあるため、お問い合わせで確認いただく形になっています。

データの持ち主と、持ち出せるか

観測に使った質問リストと、蓄積された過去のデータが、契約終了後も手元に残るのかを聞きます。PDFのレポートしかもらえない場合、内製や別の会社に切り替えたときに、過去との比較ができなくなります。

渡すアクセス権限は最小限にする

Googleのページには、診断の段階では、Search Consoleへの閲覧権限だけを渡すよう勧める趣旨の記述があります。サイトを書き換えられる権限を渡す場合は、変更内容と理由を逐一説明してもらえるかを確認します。

施策を実行する会社の行為の責任は、サイトの持ち主にも及びます。作業内容を記録して共有してもらえるかは、契約前に確認する価値があります。

比べるときの早見表と、AccessGEOに当てはめた正直な評価

チェックが並ぶ比較表とモニタリング画面のイラスト(早見表のイメージ)

ここまでの5つの質問を、比較に使える形にまとめます。候補の会社に同じ表を埋めてもらうと、答えの差が見えやすくなります。

5つの質問の早見表

確認する項目安心できる答えの例慎重に見たい答えの例
測る対象AIの種類・質問数・頻度を即答できる「AI全般」とだけ説明する
数字の定義自社と競合を分け、観測数と期間を併記する平均の言及率だけを示す
施策の中身基礎SEOに根ざし、効果の見方を説明できる特定のファイルを入れれば出ると言う
成果の言い方保証せず、期間と測り方を幅を持って説明する順位や表示を保証する
契約とデータ期間・解約・データの扱いを書面で示すデータの持ち出しを断る、権限を広く求める

AccessGEOに当てはめると

弊社のAccessGEOを同じ表に当てはめると、測る対象はChatGPT・Gemini・Google AI Overviewsの3つです。質問数は20・50・100本の3プランで、頻度は各AIの提供状況に応じて調整する場合があります。

数字は自社と競合を分け、観測期間と観測数を添えています。サイトの改修や記事の制作は含まない、計測に特化したサービスです。

向いていないケース

PerplexityやCopilotなど3つ以外のAIを測りたい場合は、現時点では対象外です。施策の実行まで任せたい場合も、別の会社や社内との組み合わせが必要になります。

観測のAPI費用は、自社の実績で1日あたり約$0.29(91日・2,707観測)でした。仕組みを作って回し続けられる会社なら、内製という選択も成り立ちます。

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よくある質問

受付カウンターで2人が話し、吹き出しと電球が浮かぶイラスト(よくある質問のイメージ)

代行会社はいくつ比較すれば十分ですか

3社前後を同じ質問票で比べれば、答えの差が見えてきます。数を増やすより、同じ条件で質問を揃えることのほうが重要です。

GEO専門の会社と、既存のSEO会社のどちらが良いですか

Googleは生成AI検索への最適化をSEOの延長と説明しているため、サイトの状況を把握している既存のSEO会社に先に相談するのも一案です。ただ、AIの回答を継続して測る仕組みを持っているかは会社ごとに差があるため、そこだけ別に手当てする考え方もあります。

契約前に無料で試せることはありますか

自社名をChatGPTやGeminiに質問して、どう紹介されるかを自分で確認する方法があります。手順は別記事にまとめています。会社によっては無料の診断を用意している場合もあるので、候補に挙げた会社に聞いてみてください。

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まとめ

完成したチェックリストと旗の立つ階段、握手する2人のイラスト(まとめのイメージ)

GEO対策の代行会社は、実績の数字よりも、5つの質問への答え方で見極めやすくなります。答えられない質問があれば、その部分は自社の判断で補う必要があると考えてください。

  • 代行には計測型・施策実行型・助言型の3種類があり、先に自社が外に出したい部分を決める
  • 質問1:対象のAI、質問数、頻度を示せるか。91日・2,707観測の自社データでも日次は16.7〜33.3%で揺れた
  • 質問2:言及率の定義と観測数。ある設問で自社だけは20.7%、競合を含めると66.1%と大きく変わる
  • 質問3:施策がGoogleの公式見解と矛盾しないか。GEOはSEOの延長というのが公式の整理
  • 質問4:保証をうたっていないか。期間と測り方を幅を持って説明してもらう
  • 質問5:最低契約期間、解約、データの持ち出し、アクセス権限を契約前に確認する

まずは自社の目的を1行で書き出し、候補の会社に同じ5つの質問を送ってみてください。返ってきた答えの違いが、そのまま選ぶ根拠になります。

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この記事を書いた人

三田健司のアバター 三田健司 株式会社アクセス・リンク 代表取締役/SEO・GEOコンサルタント

株式会社アクセス・リンク代表取締役。(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。AI検索の露出を毎日観測するツール「AccessGEO」の開発者。

2011年に副業でWebサイト運営を始め、数百サイト・数千記事を自ら作成・運用してきました。2017年に独立した直後、Googleの医療健康アップデートで運営サイトの順位が大きく落ちた経験から、「誰が、どんな根拠で書いているか」を重視する検索エンジンの評価基準(E-E-A-T)を軸にしたSEOに取り組んでいます。

2021年に株式会社アクセス・リンクを創業。ホームページ制作と、SEO・MEO・GEO(生成AI検索への最適化)のコンサルティングを、クリニック・歯科医院・パーソナルジム・EC・地域の事業者など幅広い業種に提供しています。

現在は、ChatGPTなどの生成AIが自社や競合をどう紹介しているかを毎日観測し、その一次データをもとにAI検索時代の集客を研究・発信しています。このブログに掲載している実測データは、すべて自社で観測したものです。

株式会社アクセス・リンク 公式サイト
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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