Bing Webmaster Toolsは、MicrosoftのBing検索に自社サイトを登録し、検索での表示状況を確かめられる無料のツールです。
2026年2月からは「AI Performance」というレポートが公開プレビューで加わり、Microsoft CopilotやBingのAIによる要約で、自社のページが何回出典として示されたかを見られるようになりました。
この記事では、登録の手順、サイトマップとIndexNowの設定、AI Performanceの見方までを、中小企業のWeb担当者が1日で終えられる順番で説明します。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
先に結論|Bingへの登録は「AIでの引用数」が見える数少ない手段

最初に、この記事の要点を3つにまとめます。
細かい操作は、このあとの見出しで順に説明します。
やることは3つだけ
1つ目は、Bing Webmaster Toolsにサイトを登録することです。Google Search Consoleを使っていれば、インポート機能で数分で終わります。
2つ目はサイトマップの送信、3つ目は必要に応じてIndexNow(更新をすぐ知らせる仕組み)の設定です。
登録すると分かること
通常の検索での表示回数やクリック数に加えて、AI Performanceのレポートで、Copilotなどの回答に自社ページが出典として何回示されたかが分かります。
GoogleにもSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートがありますが、見られるのは表示回数で、どんな語句で出たかは分かりません。Bing側ではAIが情報を探すときに使った語句の一部まで見られるため、両方を並べると手がかりが増えます。

登録しても約束されないこと
登録したからといって、Bingの検索順位が上がったり、Copilotの回答に必ず表示されたりするわけではありません。
あくまで、Bingにサイトの存在と更新を正しく伝え、結果を確かめるための道具だと考えてください。
Bing Webmaster Toolsとは|Search Consoleとの違い

Bing Webmaster Toolsは、Microsoftが提供するサイト運営者向けの管理ツールです。
Googleでいう Search Console(Google検索での表示状況を確かめる無料ツール)の、Bing版と考えると分かりやすいでしょう。
主な機能
検索パフォーマンス(表示回数・クリック数・検索語句)、URLの検査、サイトマップの送信、インデックス(検索エンジンのデータベースへの登録)の状況の確認などが使えます。
これに、2026年2月に公開プレビューとなったAI Performanceが加わりました。
Search Consoleと比べたときの違い
基本的な考え方は同じですが、対象がBingの検索と、Bingの仕組みを使うMicrosoftのサービスである点が違います。
もう1つの違いは、IndexNowという更新通知の仕組みに対応していることです。
Googleに登録しているからBingは不要、ということにはなりません。
両方に登録しておくと、検索エンジンごとの見え方の違いを比べられます。
| 項目 | Bing Webmaster Tools | Google Search Console |
|---|---|---|
| 対象 | Bing検索・Copilotなど | Google検索(AIによる概要などを含む) |
| AIの回答での見え方 | AI Performance(公開プレビュー)で引用数と語句の一部 | 生成AIパフォーマンスレポートで表示回数(語句は出ない) |
| 更新の即時通知 | IndexNowに対応 | IndexNowには非対応 |
| 料金 | 無料 | 無料 |
なぜAI検索でBingを見ておくのか

「日本ではGoogleのシェアが大きいのに、なぜBingなのか」と思う方も多いはずです。
理由は、BingがMicrosoftのAIサービスの情報源になっているからです。
CopilotやBingのAI要約はBingの情報を使う
Microsoftの公式ブログでは、AI Performanceは「Microsoft Copilot、BingのAIによる要約、一部のパートナーとの連携」での自社コンテンツの見え方を示すと説明されています。
つまり、Bingにページが正しく登録されていることが、これらのAIの回答に引用されるための前提になります。
パソコンの業務利用ではCopilotに触れる人が多い
WindowsやMicrosoft 365を使う職場では、検索ボックスやブラウザからCopilotを使う機会があります。
BtoBの商材や、会社員が勤務中に調べる業種では、Googleだけを見ていると取りこぼす接点がある、と考えておくとよいでしょう。
AIクローラーの許可設定とも関係する
robots.txt(クローラーの巡回を許可・制限するファイル)でBingのクローラーを止めていると、Bing経由のAI回答にも載りにくくなります。
Microsoftも、robots.txtなどで示された運営者の意向を尊重すると公式ブログで述べています。

登録手順|Search Consoleからインポートするのが早い

ここからは、実際の登録手順です。
すでにGoogle Search Consoleを使っている場合は、インポートがいちばん手間がかかりません。
Search Consoleからインポートする
Bingの公式ブログ(2025年6月更新)に書かれている手順は、次の4ステップです。
- Bing Webmaster Tools(bing.com/webmasters)にサインインする、またはアカウントを作る
- 「マイサイト」の画面でインポートを選ぶ
- Google Search Consoleのアカウントでログインし、アクセスを許可する
- 取り込むサイトを選んで、インポートを実行する
一度に最大100サイトまで取り込めて、所有権の確認も同時に済みます。
公式には、表示回数などのデータが出そろうまで最大48時間かかることがあると書かれています。
インポートを使わない場合の確認方法
Search Consoleを使っていない場合は、XMLファイルのアップロード、メタタグの追加、DNSレコードの設定、Domain Connectのいずれかでサイトの所有権を確認します。
WordPressなら、SEO系のプラグインにBingの確認コードを入れる欄があることが多く、メタタグの方法がいちばん簡単です。
登録が済んだら最初に見る画面
登録が終わったら、まずURL検査で自社のトップページと主力サービスのページを調べ、Bingにインデックスされているかを確かめます。
インデックスされていない重要なページがあれば、URLを送信する機能を使って、Bingにクロールを依頼します。
送信しても必ず登録されるわけではないので、数日たってから同じ画面で状況をもう一度確かめてください。
インポート後に気をつけること
インポートしたサイトは、Search Consoleとの連携で所有権が確かめられています。
Search Console側の権限を外すと確認が切れるため、担当者が交代するときは、別の方法でも確認しておくと安心です。
サイトマップを送信する|lastmodを正しく

登録が済んだら、サイトマップ(サイト内のページ一覧を検索エンジンに伝えるファイル)を送信します。
WordPressなら、多くの場合プラグインやWordPress本体が自動で作っています。
送信の方法は2つ
1つはBing Webmaster Toolsのサイトマップの画面からURLを送信する方法、もう1つはrobots.txtに「Sitemap: サイトマップのURL」と書いておく方法です。
Bingの公式ブログ(2025年7月)によると、送信直後に読み込まれ、その後は通常1日1回以上読まれます。
lastmodは「実際に更新した日時」にする
同じ公式ブログでは、lastmod(各ページの最終更新日時)が引き続き重要な手がかりだと書かれています。
サイトマップを作り直した日時を全ページに入れるのは避けるよう、はっきり勧められています。
一方で、changefreq(更新頻度)とpriority(優先度)はBingでは使われません。
送信後に確かめる3つの項目
サイトマップの画面では、送信の状態、最後に読み込まれた日、処理のエラーを確かめます。
エラーが出ている場合は、URLが古いままになっていないか、noindexのページが含まれていないかを先に見直してください。
IndexNowで更新をすぐ知らせる

IndexNowは、ページを公開・更新・削除したときに、そのURLを検索エンジンへすぐ知らせるための共通の仕組みです。
サイトマップが「定期的に見に来てもらう」方法だとすると、IndexNowは「こちらから知らせる」方法です。
仕組みは「鍵ファイル」と「URLの送信」
IndexNowの公式ドキュメントでは、まず自分で決めたキーを書いたテキストファイルを、サイトのルート(一番上の階層)に置きます。
そのうえで、更新したURLとキーを検索エンジンに送ると、正しいサイトからの通知だと確かめられる仕組みです。
1回の送信で最大1万URLまで送れます。
参加している検索エンジン
IndexNowの公式の参加リスト(本日確認)には、Bing、Yandex、Seznam、Naver、Yep、Internet Archive、Amazonbotの7つが載っています。
Googleは参加リストに含まれていないため、Googleには従来どおりサイトマップとSearch Consoleで伝えます。
なお公式ドキュメントでは、参加している検索エンジンのどれか1つに送ったURLは、ほかの参加エンジンにも自動で共有されると説明されています。
中小企業の現実的な設定方法
自分でプログラムを書く必要はなく、WordPressならIndexNowに対応したプラグインを入れる方法が一般的です。
更新が月に数本程度のサイトなら、サイトマップだけでも大きな問題はないので、無理に入れなくてもかまいません。
AI Performanceレポートの見方

ここが、AI検索の対策としてBing Webmaster Toolsを使う一番の理由です。
Microsoftは2026年2月10日に、AI Performanceを公開プレビューとして発表しました。
見られる5つの数字
公式ブログで説明されている項目は、総引用数(AIの回答で出典として示された回数)、平均引用ページ数(1日あたりの引用されたページの数)、グラウンディングクエリ、ページごとの引用数、期間ごとの推移の5つです。
グラウンディングクエリとは、AIが回答を作るために情報を探したときに使った語句のことで、引用の一部をサンプルとして示したものです。
クリック数は出ない点に注意
公式の説明にはクリック数の項目がありません。
引用された回数が分かっても、そこからサイトに何人来たかは、アクセス解析で別に確かめる必要があります。
グラウンディングクエリから直すページを選ぶ
グラウンディングクエリを見ると、AIがどんな語句で情報を探したときに自社のページが使われたかが分かります。
自社の主力サービスに関する語句が見当たらない場合は、そのサービスのページの説明が足りていない可能性があります。
逆に、想定していない語句で引用されているページは、AIにそのページの役割が伝わっていると考えられます。
引用の多いページは料金や対応地域などの事実が最新か、引用の少ない主力ページは見出しと冒頭で何のページかが分かるかを、順に見直していくと効率的です。
Topics Portfolio(ベータ)で「出ていない話題」を探す
2026年10月13日には、AI Performanceの中にTopics Portfolioというベータ機能が加わりました。
グラウンディングクエリを大きな話題ごとにまとめ、自社が出ている質問と、他社は出ているのに自社は出ていない質問(機会となるクエリ)を表で示してくれます。
期間は1か月・2か月・3か月から選べます。
ただし公式にも、データが少ないサイトでは話題の一覧が短いか、機能自体が表示されないことがあり、数字はおおよその目安だと書かれています。
登録後に毎月見る項目と、Bingだけでは分からないこと

登録して終わりにせず、月に1回は数字を見る習慣をつけると、AI検索での変化に早く気づけます。
最後に、Bingの数字だけでは分からないことも整理しておきます。
毎月見る項目
- AI Performanceの総引用数と、引用されたページの顔ぶれ
- グラウンディングクエリに、自社の商品名やサービス名、地域名が含まれているか
- 通常の検索での表示回数・クリック数の推移
- サイトマップのエラーと、インデックスされていない重要ページの有無
Bingの数字はChatGPTやGoogleのAIには当てはまらない
Bing Webmaster Toolsで分かるのは、Microsoftのサービスでの引用です。
ChatGPTやGemini、Google AI Overviews(Google検索のAIによる概要)で自社がどう紹介されているかは、それぞれ別に確かめる必要があります。
当社の実測では、AIの種類ごとに差がある
当社が自社サイトについて毎日観測しているデータ(2026年7月4日〜11月2日、110観測日・3,277観測)では、自社名が回答に出た割合は全体で27.7%でした。
AI別に見ると、Geminiが32.8%(358/1,090)、ChatGPTが32.3%(354/1,097)、Google AI Overviewsが17.9%(195/1,090)で、同じ質問でもAIによって15ポイント近い差があります。
なお、当社の観測はこの3種類が対象で、Copilotは含んでいません。
Bingの数字と組み合わせて、AIごとの見え方を並べて見るのが現実的な使い方です。
自分で確かめる方法は、次の記事で手順をまとめています。

よくある質問

Bing Webmaster Toolsは無料ですか
無料で使えます。
登録や確認の作業も、Search Consoleからのインポートなら数分で終わります。
Googleしか使っていない会社でも登録したほうがよいですか
AI検索での見え方を確かめたい場合は、登録をおすすめします。
CopilotやBingのAI要約での引用数をMicrosoftの公式データとして見られるのは、今のところこのツールが中心になるため、手間に比べて得られる情報が多いからです。
AI Performanceに何も表示されません
登録直後はデータがそろうまで時間がかかるほか、AIの回答でまだ引用されていない可能性もあります。
Topics Portfolioのように、データが少ないサイトでは表示されない機能もあるため、まずはサイトマップとインデックスの状況を整えて、数か月単位で見てください。
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まとめ

Bing Webmaster Toolsは、Bingへの登録とサイトマップの送信に加えて、CopilotやBingのAI要約での引用数を確かめられる無料のツールです。
Search Consoleを使っていれば、インポートで所有権の確認まで数分で済みます。
登録後は、lastmodを正しく保ったサイトマップと、必要に応じてIndexNowで更新を伝え、AI Performanceの数字を月に1回見るのが基本です。
ただし、Bingで分かるのはMicrosoftのサービスでの見え方だけで、ChatGPTやGemini、Google AI Overviewsでの紹介のされ方は別に確かめる必要があります。
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