SEO対策の費用は、何を頼むかで大きく変わり、外注する場合はおおむね月数万円から数十万円以上が目安です。
マッチングサイトの掲載情報では、SEOコンサルティングが月10万〜50万円、記事制作が1本2.5万〜5万円といった幅で紹介されています。
この記事では、費用の内訳と料金体系の違い、自分でやる場合にかかるもの、そしてChatGPTやGeminiなどのAI検索対策まで含めると何が増えるのかを、当社が自社サイトで107日間・3,187回続けているAI検索の観測にかかった実費もまじえて整理します。
記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
SEO対策の費用相場|結論は「何を頼むか」で決まる

SEO対策(検索エンジン最適化)は、決まった1つの商品ではなく、いくつもの作業の組み合わせです。
そのため「SEO対策はいくら」と一言で答えることはできず、どの作業をどこまで頼むかで金額が決まります。
マッチングサイトが示す主な目安
発注先の紹介を行うPRONIアイミツの解説(2026年7月17日更新)では、SEOコンサルティングが月額10万〜50万円程度、内部SEO対策が月額10万〜30万円程度、外部SEO対策が月額1万〜15万円程度、コンテンツSEOが記事1本あたり2.5万〜5万円程度とされています。
同じくミツモアの解説(2026年1月20日更新)では、SEO対策全体の費用相場を月額10万〜150万円と、さらに広い幅で紹介しています。
相場の数字を見るときの注意
これらは各社が自社の取引事例や掲載情報をもとにまとめた目安で、公的な統計ではありません。
出典ごとに「何を含めた金額か」が違うので、数字だけを比べないことが大切です。
同じ「月10万円」でも、報告だけの契約と、記事を毎月書いてもらう契約とでは中身がまったく違います。
費用を払っても順位は約束されない
Googleは公式の解説「SEO 業者の利用を検討する」の中で、Googleで一番上に掲載されることは誰にも保証できないと明言しています。
また、Googleに広告を出しても、通常の検索結果での表示には影響しないことも同じページに書かれています。
費用は「成果を買うお金」ではなく、「成果が出やすい状態をつくる作業のお金」と考えるのが現実的です。
SEO対策の費用の内訳|4つの作業に分けて考える

見積もりを見比べるときは、まず作業を4つに分けると整理しやすくなります。
自社に足りないのがどれかが分かれば、頼む範囲と予算が自然に決まります。
SEOコンサルティング(方針づくりと助言)
サイトの現状分析、狙うキーワードの選定、改善の優先順位づけ、定期的な報告などを行う作業です。
実際の修正や記事作成は自社で行い、方針と確認だけを頼む形なら、費用を抑えやすくなります。
内部SEO対策(サイトの技術的な手入れ)
ページのタイトルや見出しの整理、表示速度の改善、構造化データ(ページの内容を検索エンジンに伝える決まった書き方)の設定などです。
最初にまとめて直す作業が多いため、スポット(単発)の見積もりで頼めることもあります。
コンテンツSEO(記事やページの制作)
お客様が検索する疑問に答える記事やサービスページを作る作業で、本数に比例して費用が増えます。
専門性の高い分野や、取材・調査が必要な記事ほど単価は上がります。
外部SEO対策(他サイトからの評価づくり)
他のサイトから紹介されたり、リンクを貼ってもらったりする状態をつくる作業です。
ただし、順位を上げる目的でリンクを買う行為は、Googleのスパムに関するポリシーで「リンクスパム」として扱われるため、内容をよく確かめる必要があります。
SEO対策の料金体系|月額固定・成果報酬・スポットの違い

同じ作業でも、お金の払い方によって負担の感じ方が変わります。
代表的な3つの料金体系の長所と注意点を並べます。
| 料金体系 | 主な内容 | 長所 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| 月額固定型 | 毎月決まった金額で、決めた範囲の作業を続ける | 予算が読みやすく、継続的な改善に向く | 毎月何をしてもらえるかを文書で確認する |
| 成果報酬型 | 狙ったキーワードで上位に表示された日数などに応じて払う | 成果が出なければ費用がかからない | 対象キーワードの選び方と、成果の定義を確認する |
| スポット型 | サイト診断や初期の修正など、決まった作業を1回で頼む | 必要な作業だけを頼める | 作業後の確認や相談がどこまで含まれるかを確認する |
成果報酬型の目安と考え方
クラウドワークスの解説(2024年6月更新)では、成果報酬型はキーワード1つにつき1日500円〜1万円ほど、月額では1万5千円〜数十万円程度と紹介されています。
支払いが成果に連動する分、何を「成果」と呼ぶのかを契約前にはっきりさせておくと、後で認識がずれにくくなります。
中小企業が選びやすいのはどれか
はじめて外注する場合は、スポットで現状診断を頼み、その結果を見て月額の範囲を決める流れが無理のない進め方です。
最初から長期契約を結ぶより、課題が分かってから続けるかを決めるほうが、費用の使いみちを判断しやすくなります。
契約期間と途中解約の条件も費用の一部
SEOは効果が出るまでに時間がかかることが多いため、半年や1年といった最低契約期間を設けている会社もあります。
月額が安く見えても、途中でやめられない期間が長ければ、総額は大きくなります。
見積もりを比べるときは、月額だけでなく「最低何か月の契約か」「途中で範囲を変えられるか」「解約するときに何か月前に伝える必要があるか」も並べておくと、総額で判断しやすくなります。
また、契約が終わった後に、作ってもらった記事や設定、報告書のデータを自社で使い続けられるかも確認しておくと安心です。
自分でSEO対策をする場合の費用|ツール代より「時間」が主なコスト

Googleは同じ解説の中で、小規模なローカルビジネスの経営者は作業の多くを自分で行える可能性があるとして、まず「SEO スターター ガイド」から始めることをすすめています。
自分でやる場合、お金よりも時間の確保が一番の課題になります。
自分でやるときの最初の3か月の目安
最初の1か月はSearch Consoleで検索での表示状況を確かめ、問い合わせにつながるページのタイトルと説明文を直すところから始めると、手をつける順番に迷いにくくなります。
2か月目以降は、お客様からよく聞かれる質問に1つずつ答えるページや記事を足していき、3か月目に表示回数やクリック数の変化を見て続け方を決める、という流れが無理のない進め方です。
無料で使える公式ツール
Google Search Console(検索での表示回数やページの登録状況を確かめる無料ツール)、PageSpeed Insights(表示速度を測る無料ツール)、リッチリザルトテスト(構造化データの誤りを確かめる無料ツール)は、どれも費用がかかりません。
基本の確認だけなら、ツール代0円でも始められます。
有料ツールと人件費の考え方
キーワード調査や競合比較を本格的に行うなら、有料のSEOツールを月額で契約することもあります。
それ以上に大きいのは担当者の時間で、記事1本を書くのに数時間かかるなら、その時間の人件費も費用の一部として見積もっておくと判断を誤りにくくなります。
方針と難しい技術作業だけを外に頼み、記事や日々の更新は自社で行う、という組み合わせも一般的です。
内製と外注のどちらが得かの判断の分かれ目は、次の記事で詳しく整理しています。

AI検索対策まで含めると何が増えるか|追加の作業と費用

ChatGPT・Gemini・GoogleのAI Overviews(検索結果の上に出るAIの要約)などで自社が紹介されるようにする取り組みは、GEO(生成AI向けの最適化)やAIO、LLMOとも呼ばれます。
SEOと重なる部分が多い一方で、新しく増える作業もあります。
SEOと重なる作業は追加費用がかかりにくい
Googleは公式ガイド「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」で、AI Overviewsなどの生成AI機能は検索のランキングと品質の仕組みに根差しているため、SEOのベストプラクティスは引き続き有効だと説明しています。
同じガイドでは、生成AI検索向けに最適化することはSEOであることに変わりはない、という立場も示されています。
つまり、会社概要やサービス内容を正確に書く、お客様の疑問に答えるページを作る、といった作業は、SEOの費用の中でそのまま進められます。
費用がかかるのは「独自の情報」をつくる部分
同じガイドは、他のサイトの要約ではなく、体験や専門的な見解にもとづく独自性のあるコンテンツを重視するよう求めています。
自社の施工事例、お客様からよく受ける質問への回答、料金の考え方などは外部の業者だけでは作れないため、社内の担当者が材料を出す時間が実質的な費用になります。
外注の見積もりに「取材」や「ヒアリング」の時間が含まれているかを確かめておくと、記事の中身が一般論で終わるのを防ぎやすくなります。
新しく増えるのは「AIでの見え方を確かめる作業」
AIの回答はページの順位のように1つの数字で表せず、同じ質問でも日によって答えが変わります。
そのため、AIに自社がどう紹介されているかを定期的に確かめる作業が、SEOとは別に必要になります。
Googleは「SEO 業者の利用を検討する」の中で、AEOやGEOのサービスとして助言を受ける場合は、その内容が生成AI機能向けの公式ガイダンスに沿っているかを確かめるよう呼びかけています。
GEO対策の費用の内訳(ツール・代行・内製)は、次の記事で詳しく比較しています。

AI検索での見え方を測る費用|当社の実測コスト

AIでの見え方を確かめる方法には、自分で質問して記録する方法、ツールを使う方法、代行を頼む方法があります。
ここでは、当社が自社サイトで実際に続けている観測の数字を紹介します。
当社の観測にかかった実費
当社は2026年7月4日から10月30日までのうち107日間、10の質問をChatGPT(OpenAI)・Gemini・Google AI Overviewsの3つに毎日投げ、合計3,187回の回答を記録しています。
このときAIの利用料などにかかった実費は107日間で約31ドル、1日あたり約0.29ドルでした(仕組みづくりや人の手間は含みません)。
測ってみて分かったこと
同じ期間・同じ3,187観測で、回答の中に当社の社名が出た割合は全体で27.5%でした。
AI別ではGeminiが32.7%、ChatGPTが32.2%、AI Overviewsが17.5%で、どのAIを見るかによって結果が大きく違います。
質問の種類でも見え方は変わる
社名を直接聞く質問では91.5%の回答に出ていた一方、「おすすめの会社」や「選び方」を聞く6つの質問では、107日間で一度も出ていません。
1回だけ聞いて「出ている」「出ていない」と判断すると、実態を見誤りやすいということが、続けて測ることで初めて分かりました。

予算別の考え方|月3万円・10万円・30万円の配分例

ここからは、当社がご相談を受けるときの考え方をもとにした配分の例です。
金額は目安で、業種や地域、サイトの状態によって適した配分は変わります。
予算を決める前に、問い合わせ1件や受注1件がいくらの売上につながるかをざっくり出しておくと、どこまで費用をかけてよいかの上限が見えやすくなります。
月3万円前後:自社で動き、確認だけを頼む
この予算では、作業の多くを自社で行い、無料ツールでの確認と、AIでの見え方の定点観測にお金を使うのが現実的です。
何が足りないかが分かれば、自社で直すべき優先順位がはっきりします。
月10万円前後:方針づくりと一部の作業を頼む
コンサルティングを中心に、内部対策の修正や月数本の記事制作を組み合わせられる予算です。
SEOとAI検索の両方の数字を毎月同じ形で報告してもらうと、費用の効果を判断しやすくなります。
月30万円以上:作業の大部分を任せる
記事制作を含めて継続的に任せられる予算ですが、自社の事例や数字など、外部では作れない情報は社内から出す必要があります。
金額が大きいほど、毎月の作業内容と報告の中身を細かく確かめることが大切です。
見積もりで確認したいこと|Google公式の質問リストから

Googleは「SEO 業者の利用を検討する」の中で、業者に聞くとよい質問を挙げています。
費用を比べる前に、次の点を確かめておくと安心です。
何を、いつまでに、どう測るか
過去の作業のサンプルや事例、期待される結果とその時期、成果の測り方は、Googleが挙げている代表的な質問です。
AI検索対策を含む場合は、どのAIを、どの質問で、どのくらいの頻度で確かめるのかまで聞いておくと、見積もりの中身を比べやすくなります。
変更内容を説明してもらえるか
Googleは、サイトに加えたすべての変更と、その理由を説明してくれるかどうかも確かめるよう挙げています。
また、診断の段階ではSearch Consoleの権限を読み取りのみにするよう案内しているので、権限の渡し方も確認しておきましょう。
「必ず上がる」という約束には注意する
Googleは、掲載順位を保証すると主張する業者や、Googleとの「特別な関係」を強調する業者に注意するよう呼びかけています。
AIの回答についても同じで、「必ずAIに紹介される」と約束できる人はいないと考えておくのが安全です。
代行会社を選ぶときに聞いておきたい質問は、記事末尾の関連記事でもまとめています。
よくある質問

SEO対策は無料でもできますか?
Search ConsoleやPageSpeed Insightsなどの公式ツールは無料で使えるため、基本の確認と修正は費用をかけずに始められます。
ただし担当者の時間はかかるので、その分を人件費として考えておくと、外注との比較がしやすくなります。
AI検索対策はSEOとは別に契約が必要ですか?
ページの中身を整える作業はSEOと重なるため、必ずしも別の契約は必要ありません。
一方で、AIに自社がどう紹介されているかを定期的に確かめる作業は、SEOの報告には含まれないことが多いので、含まれているかを確認しておくと安心です。
AccessGEOの料金はいくらですか?
AccessGEOは、ChatGPT・Gemini・Google AI Overviewsの3つでの自社の見え方を毎日観測し、月次レポートでお届けするサービスで、月額9,800円・19,800円・39,800円(いずれも税込)の3プランです。
対応しているAIは現在この3種類で、サイトの修正などの施策そのものは別のご相談になります。
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まとめ

SEO対策の費用は、コンサルティング・内部対策・記事制作・外部対策のどれを、どこまで頼むかで決まり、外注ではおおむね月数万円から数十万円以上が目安です。
相場の数字は出典ごとに中身が違うため、金額だけでなく「何が含まれているか」で比べることが大切です。
AI検索対策まで含めると、ページを整える作業の多くはSEOと共通で、新しく増えるのは「AIでの見え方を確かめる作業」です。
当社の107日・3,187観測でも、AIの種類と質問の種類で見え方は大きく違い、続けて測ることで初めて分かることがありました。
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