AI Overviewsの表示条件とは?出る検索・出ない検索の傾向を41日1,230回の実測で検証

検索結果の上にAIの要約枠が表示される様子を表したアイソメトリックイラスト

AI Overviewsの表示条件は、ひとことで言えば「AIの要約を足したほうが検索結果として親切かどうか」をGoogleが判断した結果です。キーワードの入れ方や特別なタグで出し分けられるものではありません。

ただし、実際に毎日同じ検索を投げ続けてみると、出やすい検索と出にくい検索にはっきりした傾向があることが分かります。当社が自社サイトを対象に41日間・1,230回の観測を続けたところ、Google AI Overviews枠の410回のうち90回(21.9%)は、そもそもAI Overviews自体が表示されませんでした。

この記事では、Googleの公式ドキュメントが述べている表示条件を整理したうえで、実測データから見えた「出る検索・出ない検索」の傾向と、自分の会社の検索で確認する手順をお伝えします。

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

目次

AI Overviewsとは何か、そして公式が言う表示条件

検索結果パネルの上に浮かぶAI要約カードを表したイラスト

AI Overviews(AIオーバービュー)とは、Google検索の結果ページの一番上に出てくる、生成AIによる要約枠のことです。複数のサイトの内容をまとめた文章と、その根拠になったページへのリンクがセットで表示されます。

Googleの表示条件は「クラシック検索に上乗せの価値があるとき」

Google Search Centralの公式ドキュメント「AI features and your website」には、表示条件がはっきり書かれています。AI Overviewsは、従来の検索結果に対して上乗せの価値があるとシステムが判断したときにのみ表示され、そのため多くの場合はトリガーされない、という記述です。

裏を返せば、検索結果の上位ページを見ればすぐ分かるような検索では、わざわざAIが要約を作る必要がないと判断されます。逆に、複数の情報を突き合わせて理解する必要がある問いでは出やすくなります。

「AI Overviewsに出るための特別な対策」は公式には存在しない

同じドキュメントには、AI OverviewsやAI Modeに表示されるための追加要件も特別な最適化も存在しない、とも明記されています。掲載の条件は、ページがインデックスされていて、スニペット付きで検索結果に出せる状態であること。それ以上の技術要件はない、という説明です。

つまり、AI Overviews専用のファイルやマークアップを用意する必要はありません。robots.txtでクロールを許可する、内部リンクで見つけやすくする、重要な情報をテキストで書くといった、これまでのSEOの基本がそのまま効いてくる領域です。

SEOとGEO(生成AI検索向けの最適化)がどこまで重なり、どこから別物なのかは、こちらの記事で整理しています。

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実測:41日・410回のうち90回はAI Overviewsが出なかった

ここからは公式の説明ではなく、当社が実際に測った数字をお見せします。自社サイト(株式会社アクセス・リンク)を対象に、10種類の検索・質問を毎日3つのAI/検索面へ投げ続けた記録です。

観測の条件

観測期間は2026年7月4日から8月17日までの41日間、総観測数は1,230回です。内訳はChatGPT(OpenAI)410回、Gemini 410回、Google AI Overviews 410回で、毎日同じ10設問を同じ条件で投げています。

設問は「下野市でおすすめのホームページ制作会社は?」のような地域+業種の検索から、「ホームページ制作会社の選び方・比較ポイントは?」のような比較検討の検索、「株式会社アクセス・リンクの評判は?」という社名の指名検索まで、性格の違う10本を用意しました。

非表示率は21.9%。5回に1回はAI Overviews自体が出ない

この41日・410回のGoogle AI Overviews観測のうち、AI Overviews枠そのものが表示されなかったのが90回。非表示率は21.9%でした。おおよそ5回に1回は、AIの要約枠なしの従来型の検索結果だけが返ってきた計算になります。

ちなみに同じ41日間で、10設問すべてにAI Overviewsが表示された日はたった1日だけでした。残りの40日は、10問のうち最低1問はAI Overviewsが出ていません。

出る検索・出ない検索の傾向を、設問別の実測で見る

多数の検索の中で一部だけAI Overviewsが表示される傾向を表したイラスト

全体で21.9%という数字よりも、設問ごとのばらつきのほうが示唆に富んでいます。同じ41日間・各41回の観測で、非表示率は設問によって4.9%から56.1%まで開きました。

非表示率が高かった検索

検索(設問)AI Overviews非表示率(41回中)
下野市でおすすめのホームページ制作会社は?56.1%(23回)
宇都宮市でおすすめのホームページ制作会社は?46.3%(19回)
下野市でMEO・地図対策に強い会社は?26.8%(11回)
ホームページ制作会社の選び方・比較ポイントは?22.0%(9回)

目立つのは、市区町村名を含む「〇〇市でおすすめの〜」という形の検索です。地域名+業種の検索は非表示率が46〜56%と際立って高く、半分近い日でAI Overviewsが出ませんでした。

地域の店舗や事業者を探す検索では、Googleは地図(ローカルパック)や通常の検索結果のほうが役に立つと判断しているのだと考えられます。地域ビジネスにとっては、AI Overviews以前に地図・ローカル検索の対策が依然として効く領域ということです。

非表示率が低かった(=ほぼ毎回出た)検索

検索(設問)AI Overviews非表示率(41回中)
集客できるホームページを作るならどこに依頼すべき?4.9%(2回)
栃木県でSEOに強いホームページ制作会社は?9.8%(4回)
中小企業向けのホームページ制作会社のおすすめは?12.2%(5回)
ホームページ制作はフリーランスと制作会社どちらがいい?12.2%(5回)

反対に、「どこに依頼すべき?」「どちらがいい?」といった、判断や比較を求める問いはほぼ毎回AI Overviewsが表示されました。複数の選択肢を並べて整理する必要がある検索ほど出やすい、という公式の説明とよく一致します。

同じ「地域名入り」でも、市区町村より広い「栃木県で〜」は非表示率9.8%と低く、県単位まで広がると比較検討の検索として扱われやすいことがうかがえます。地域名が入っていれば出ない、という単純な話ではありません。

指名検索でも「出ない日」がある

「株式会社アクセス・リンクの評判は?」という社名の指名検索は、非表示率14.6%(41回中6回)でした。一般に指名検索やナビゲーショナル検索はAI Overviewsが出にくいと言われますが、評判・口コミを問う形にすると情報収集型として扱われるようです。

なお、この設問は自社の言及率が93.5%と非常に高い一方、汎用的な比較検索6設問では41日間を通して自社の言及が0%でした。指名検索で出ることと、比較検索で候補に挙がることはまったく別の問題です。

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表示条件は固定されていない。同じ検索でも日によって変わる

ここが実測でいちばん驚いた点かもしれません。設問ごとの非表示率は「出る/出ない」がきれいに分かれた結果ではなく、日によってころころ入れ替わった結果でした。

6日連続で出なかったあと、また出るようになる

非表示率が最も高かった「下野市でおすすめのホームページ制作会社は?」では、41日間のうち最長で6日連続してAI Overviewsが表示されない期間がありました。その前後は普通に表示されています。

サイト側は何も変えていません。同じ検索語でも、Googleの判断は日をまたいで揺れるというのが実際のところです。

だから「1回見て出なかった」は判断材料にならない

この揺れがあるため、ある日たまたま検索してAI Overviewsが出なかったからといって「この検索ではAI Overviewsは出ない」とは言えません。逆に、出た1回だけを見て安心するのも危険です。

判断したいなら、同じ検索を何日か続けて記録するしかありません。手間はかかりますが、これが唯一の確実な方法です。

自社の検索でAI Overviewsが出るか、無料で確かめる手順

自社の検索でAI Overviewsが出るかを虫眼鏡で確認するイメージのイラスト

特別なツールがなくても、自分で確認できます。まずは次の手順を1週間ほど続けてみてください。

手順1:確認したい検索語を5〜10本決める

お客様が実際に打ちそうな言葉を書き出します。「地域名+業種」「業種+おすすめ」「〇〇と△△どちらがいい」「自社名+評判」のように、性格の違うものを混ぜるのがコツです。

この記事の実測データが示すとおり、検索の型によって出方がまったく変わります。1種類だけ調べても全体像はつかめません。

手順2:シークレットウィンドウで検索し、記録する

ログイン状態や過去の閲覧履歴の影響を避けるため、ブラウザのシークレットモード(プライベートウィンドウ)で検索します。AI Overviews枠が出たかどうか、出た場合はどのサイトが引用されているかをメモしてください。

表計算ソフトに「日付・検索語・AI Overviews表示の有無・自社の掲載有無・引用されていたサイト」の5列で記録していくと、あとで傾向が見えます。1日5分程度の作業です。

手順3:Search Consoleで実際の流入を突き合わせる

Googleの公式ドキュメントによれば、AI OverviewsやAI Mode経由の表示・クリックは、Search Consoleの検索パフォーマンスレポート(検索タイプ「ウェブ」)に通常の検索結果と合算して計上されます。AI Overviews分だけを切り分けて見ることは、現時点ではできません。

それでも、掲載順位が変わっていないのに表示回数やクリック数が動いた検索語を探すと、AI Overviewsの影響を受けている可能性のある箇所が見えてきます。手順2の記録と突き合わせるのがおすすめです。

出ない検索・出る検索、それぞれの打ち手

日によってAI Overviewsの表示が変わる様子を並んだキューブで表したイラスト

表示条件そのものはコントロールできません。ですが、どちらのタイプの検索かが分かれば、力を入れる先は決められます。

AI Overviewsが出にくい検索は、従来のSEO・地図対策が主戦場

実測で非表示率が46〜56%だった「〇〇市でおすすめの〜」のような検索では、通常の検索結果とGoogleマップの枠が主役のままです。Googleビジネスプロフィールの情報を整え、地域名を含むページの中身を充実させる従来型の施策が、そのまま効きます。

ここでAI Overviews向けの施策に予算を寄せるのは、優先順位としては後回しでよいと考えています。

AI Overviewsが出やすい検索は、引用される情報を用意する

「どちらがいい?」「どこに依頼すべき?」といった比較検討の検索では、ほぼ毎回AI Overviewsが出ます。この枠に自社が引用されるかどうかが、認知の入口を左右します。

公式ドキュメントが挙げているのは、重要な情報をテキストで書く、内部リンクで見つけやすくする、構造化データと表示テキストを一致させる、といった基本です。加えて、比較の判断材料になる具体的な数字や条件を自社ページに書いておくと、要約の材料として拾われやすくなります。

ChatGPTやGeminiでは別の傾向が出る

同じ41日・各410回の観測で、自社の言及率はChatGPTが31.0%、Geminiが32.7%だったのに対し、Google AI Overviewsは17.8%でした。同じ質問でも、AIによって自社の出方はかなり違います。

AI Overviewsだけを見て一喜一憂せず、複数のAIをまとめて見ることをおすすめします。

よくある質問

AI Overviewsを自分のサイトに出さないようにできますか?

AI Overviewsだけを個別に拒否する設定はありません。Googleの公式ドキュメントでは、表示される情報を制限したい場合の手段としてnosnippet、data-nosnippet、max-snippet、noindexといったコントロールが案内されています。

ただしこれらは通常の検索結果のスニペットにも影響します。適用範囲を理解したうえで判断してください。

AI Overviewsに出るための構造化データはありますか?

公式ドキュメントには、AI Overviewsに出るために追加すべき特別なschema.orgの構造化データはない、と明記されています。新しい機械可読ファイルやAI向けテキストファイルも不要とされています。

一方で、既存の構造化データがページの表示テキストと一致していることは、SEOのベストプラクティスとして引き続き挙げられています。基本を整えることが結果的に近道です。

何日くらい観測すれば傾向が分かりますか?

当社の実測では、最長6日連続でAI Overviewsが出ない期間がありました。1週間では判断を誤る可能性があるため、最低でも2週間から1か月は記録することをおすすめします。

なお、これは当社1サイト・10設問・41日間という限られた条件での観測です。業種や地域が違えば傾向も変わりますので、ご自身の検索語でお確かめください。

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まとめ

AI Overviewsの表示条件は、Googleが「従来の検索結果に上乗せの価値がある」と判断したかどうかに尽きます。専用の最適化手段は公式には存在しません。

そのうえで、41日間・Google AI Overviews 410回の観測から見えた傾向は次のとおりでした。全体の非表示率は21.9%、市区町村名を含む「〇〇市でおすすめの〜」型は46〜56%と出にくく、「どちらがいい?」「どこに依頼すべき?」型は5〜12%とほぼ毎回出ました。

そして、同じ検索でも日によって出たり出なかったりします。1回見て判断せず、しばらく記録を取ってから打ち手を決めるのが確実です。

ご自身で記録を続けるのが難しい場合は、当社がその観測を代行しています。対応しているのはChatGPT・Gemini・Google AI Overviewsの3つで、Perplexityなど他のAIには現時点で対応していません。まずは無料の診断で、御社の検索がどちらのタイプかを確かめるところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

三田健司のアバター 三田健司 株式会社アクセス・リンク 代表取締役/SEO・GEOコンサルタント

株式会社アクセス・リンク代表取締役。(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。AI検索の露出を毎日観測するツール「AccessGEO」の開発者。

2011年に副業でWebサイト運営を始め、数百サイト・数千記事を自ら作成・運用してきました。2017年に独立した直後、Googleの医療健康アップデートで運営サイトの順位が大きく落ちた経験から、「誰が、どんな根拠で書いているか」を重視する検索エンジンの評価基準(E-E-A-T)を軸にしたSEOに取り組んでいます。

2021年に株式会社アクセス・リンクを創業。ホームページ制作と、SEO・MEO・GEO(生成AI検索への最適化)のコンサルティングを、クリニック・歯科医院・パーソナルジム・EC・地域の事業者など幅広い業種に提供しています。

現在は、ChatGPTなどの生成AIが自社や競合をどう紹介しているかを毎日観測し、その一次データをもとにAI検索時代の集客を研究・発信しています。このブログに掲載している実測データは、すべて自社で観測したものです。

株式会社アクセス・リンク 公式サイト
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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