AIに正しく認識される会社概要ページの書き方|AI検索を意識した5つの手順【53日1,566回の実測】

会社概要の書類とオフィスビル、AIの吹き出しのアイソメトリックイラスト

会社概要ページの書き方をAI検索の観点から見直すなら、最優先で直すべきは「社名・所在地・事業内容・対象顧客・対応エリア」の5点を、画像やPDFではなく本文テキストで、言い切りの形で書くことです。

ChatGPTやGeminiが御社を説明するとき、その説明の土台になるのは会社概要ページの文章です。ここが曖昧だと、AIは御社を「説明できない会社」として扱い、おすすめの候補から静かに外れていきます。

この記事では、自社サイトを53日間・1,566回にわたってAIに質問し続けた実測データと、Google公式ドキュメントの記述をもとに、会社概要ページの直し方を5ステップで整理します。すべて自社で無料でできる作業です。

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

目次

会社概要ページは、AIが自社を説明するときの「一次資料」になる

本を読むロボットと周囲に浮かぶ書類のアイソメトリックイラスト

生成AIは、質問を受けると検索インデックスから関連ページを取ってきて、その中身を読んで回答を組み立てます。Googleはこの仕組みを検索セントラルの公式ガイドで「RAG(検索拡張生成、グラウンディングとも呼ばれる)」と説明しています。

つまりAIの回答は、どこかに蓄えられた御社の知識から出てくるわけではありません。その場でクロールできる公開ページを読んで書かれています。

AIは会社概要ページから何を読み取っているのか

AIが「〇〇市でおすすめのホームページ制作会社は?」という質問に答えるとき、必要になるのは「その会社が何をしていて、どこにあって、誰向けか」という基本の3点です。

この3点がそろっている会社は、回答の中で名前とセットで一言添えて紹介できます。逆に3点のどれかが読み取れない会社は、名前を出しても説明が続かないため、AIは書きにくくなります。

53日1,566回の実測で見えた「指名では出るのに比較では出ない」構造

弊社は自社サイトを対象に、ChatGPT(OpenAI)・Gemini・Google AI Overviewsの3ソースへ毎日同じ10問を投げ続けています。2026年7月4日〜8月31日の53日間・1,566回の観測での結果は次のとおりでした。

  • 自社言及率 27.1%(425/1,566観測)
  • 自社引用率 20.1%(210/1,046観測。Geminiは引用元URLが復元できないため分母から除外)
  • AI Overviews非表示率 22.1%(115/520回)

設問ごとに見ると、差はもっと極端でした。社名を含む指名系の設問(「株式会社アクセス・リンクの評判は?」)は53日間で93.6%の露出があった一方、社名を含まない比較系の6設問は1,566回の観測すべてで0%です。

指名されれば説明できる。指名されなければ候補にすら挙がらない。この落差は、会社情報が「AIから見て探しやすい形」で置かれているかどうかと直結しています。

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まず確認:いまの会社概要ページで「誰が・何を・どこで」が読み取れるか

書き直しの前に、現状のページを点検します。ブラウザで自社の会社概要ページを開き、次の7項目をチェックしてください。

3分でできるセルフチェック7項目

  1. 社名の正式表記(株式会社の位置を含む)が本文テキストにあるか
  2. 所在地が都道府県から番地まで、テキストで書かれているか
  3. 電話番号・メールアドレスなどの連絡先がテキストであるか
  4. 事業内容が「何を・誰に」の形で1文以上書かれているか
  5. 対応エリア(市区町村名まで)が明記されているか
  6. 代表者名と、その人物の経歴・保有資格が分かるか
  7. 設立年・沿革・主要な実績が年号つきで書かれているか

7項目のうち、テキストで確認できたものが5つ未満なら、この記事の作業で改善の余地がかなりあります。

よくある不足:画像だけの会社概要、PDF任せの会社案内

制作会社に作ってもらった会社概要が、デザイン重視で表組み画像1枚になっているケースは珍しくありません。人間の目には読めても、テキストとして取得できない情報は、AIにとっては存在しないのと同じです。

会社案内PDFへのリンクだけを置いている場合も同様に不利です。PDFは読まれないことがある一方、HTMLのテキストは確実に読めます。PDFは残したまま、同じ内容をHTMLでも書いておくのが安全です。

書き方① 基本情報は表の飾りではなく「テキストの言い切り」で書く

ここからは具体的な書き方に入ります。1つ目は基本情報の書式です。

社名・所在地・電話・設立・代表者はテキストで

定義リストや表を使うのは問題ありません。重要なのは、そこに入る値が画像ではなくテキストであることです。

あわせて、番地やビル名まで省略せずに書きます。「栃木県内」ではなく「栃木県下野市〇〇1-2-3」まで書くことで、地域名を含む質問に紐づきやすくなります。

「〜など」「各種」「幅広く」を減らす

会社概要でよく使われる「Web制作を中心に各種サービスを幅広く展開」という書き方は、人間には無難ですが、AIには何も伝わりません。

「〜など」で締める文は、AIが引用しても意味のある一文になりません。列挙するなら最後まで列挙し、代表的な3つに絞るなら「主に〇〇・〇〇・〇〇の3つです」と言い切ります。

書き方② 事業内容は「対象・地域・提供物」の3点セットで書く

積み重なったブロックと地図のピン、小さな店舗のアイソメトリックイラスト

2つ目は、事業内容の記述です。ここがAI検索での見え方を最も左右します。

AIが引用しやすい一文の型

次の型に当てはめて1文つくり、事業内容の先頭に置いてください。

[社名]は、[地域]の[対象顧客]向けに、[提供物]を提供する[業種]です。

例:「株式会社アクセス・リンクは、栃木県下野市を拠点に、地域の中小企業向けのホームページ制作とSEO・AI検索対策を提供するWeb制作会社です」。

この1文には、対象・地域・提供物・業種の4要素が入っています。AIが御社を1行で紹介するとき、この文がほぼそのまま使える形になっているのが理想です。

実測データ:地域名のある設問は77.1%、地域名のない比較設問は0%

先ほどの53日間・1,566回の観測を設問別に見ると、地域名を含む設問での露出は高く出ています。「下野市でおすすめのホームページ制作会社は?」が77.1%、「下野市でMEO・地図対策に強い会社は?」が83.3%でした。

一方で「中小企業向けのホームページ制作会社のおすすめは?」「ホームページ制作会社の選び方・比較ポイントは?」といった地域名のない設問は、同じ期間の全観測で0%です。

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書き方③ 代表者・沿革・実績で「誰が」を埋める

3つ目は、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性の頭文字。Googleが品質評価で用いる考え方)に関わる部分です。

Googleが挙げる「Who・How・Why」

Googleは検索セントラルの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」の中で、コンテンツを自己評価する観点として Who(誰が作ったか)・How(どう作ったか)・Why(なぜ作ったか)を挙げています。

同ドキュメントでは、読者が期待する場所には署名を入れること、その署名から著者の背景が分かるページへ辿れることを推奨しています。会社概要ページは、この「Who」の受け皿になるページです。

代表者プロフィールに書く4項目

  • 氏名(ふりがな併記が望ましい)
  • 経歴:業界歴が何年か、前職や創業の経緯
  • 保有資格・認定:第三者が発行しているものを正式名称で
  • 発信:登壇歴、寄稿、書籍、メディア掲載があれば媒体名とともに

資格や掲載歴は、可能なら発行元・掲載元のページへリンクします。自社サイト内で完結する自己申告より、外部から確認できる情報のほうが根拠として扱われやすくなります。

沿革は、設立年と、事業の転換点になった年だけで構いません。10行の年表より、3行の意味のある年表のほうが読まれます。

実績の書き方には注意が必要

制作実績や取引先を載せる場合、クライアントの許諾が取れているものに限ります。許諾がなければ「製造業(従業員50名規模)」のように業種と規模で書きます。

件数を書くときは「累計〇件(2026年8月時点)」のように時点を添えます。時点のない数字は、更新が止まったときに古い情報として残り続けます。

書き方④ Organization構造化データで機械可読にする

中央のデータブロックとつながる立方体ノードのアイソメトリックイラスト

4つ目は、書いた情報を機械が読める形式でも置いておく作業です。

最低限入れる項目とJSON-LDの例

Googleの Organization 構造化データのドキュメントには、name(社名)、url、logo、description、email、telephone、address、sameAs などのプロパティが挙げられています。必須項目はなく、当てはまるものを入れる形です。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Organization",
  "name": "株式会社アクセス・リンク",
  "url": "https://access-link.co.jp/",
  "logo": "https://access-link.co.jp/logo.png",
  "description": "栃木県下野市のホームページ制作・SEO会社",
  "telephone": "+81-285-00-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "streetAddress": "〇〇1-2-3",
    "addressLocality": "下野市",
    "addressRegion": "栃木県",
    "postalCode": "329-0000",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "sameAs": [
    "https://www.facebook.com/example",
    "https://x.com/example"
  ]
}

置き場所と検証方法

Googleの技術ガイドラインでは、この情報はトップページか、組織を説明する単一のページ(会社概要ページなど)に置けばよく、全ページに入れる必要はないとされています。

書いたら、Googleのリッチリザルトテストで検証します。重大なエラーが出ていないかだけ確認すれば十分です。

注意:構造化データはAI検索の必須条件ではない

Googleは生成AI向けの最適化ガイドで、構造化データは生成AI検索に必須ではなく、そのための特別なスキーマも存在しないと明記しています。同時に、リッチリザルトの対象になるためSEO施策として継続する価値はあるとしています。

構造化データは本文の代わりにはなりません。本文を整えたうえでの補強として扱うのが妥当です。

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書き方⑤ 外部に散らばった会社情報の表記ゆれを揃える

5つ目は、自社サイトの外側の話です。

sameAs で公式プロフィールを結びつける

Googleの Organization ドキュメントでは、sameAs プロパティに他プラットフォーム上の自社プロフィールのURLを入れる例が示されています。SNS、業界団体の会員ページ、採用媒体の企業ページなどが該当します。

表記ゆれの棚卸し

社名・住所・電話番号が、自社サイト、Googleビジネスプロフィール、SNS、名刺、各種掲載媒体で食い違っていないかを確認します。旧住所や旧電話番号が残っているケースはよくあります。

特に移転や社名変更をした会社では、古い情報が外部に残ったままになりがちです。AIが古い情報を拾ってくる原因の多くは、自社サイトではなく外部の未更新ページにあります。

直したあと、効果をどう確かめるか

チェックリストの書類と虫眼鏡、折れ線グラフのアイソメトリックイラスト

修正が終わったら、変化を確認する手段を用意します。ここを飛ばすと、直したこと自体が忘れられます。

Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート

Googleは、生成AI機能でのコンテンツのパフォーマンスを見る手段として、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートを案内しています。Google側の面については、まずここを見るのが公式の方法です。

3つのAIに直接聞いて、日付つきで記録する

ChatGPT・Gemini・AI Overviewsに「〇〇市で〇〇を頼むならどこがいい?」「株式会社〇〇はどんな会社?」と聞き、回答をそのままテキストで保存します。日付を必ず添えてください。

ただし、AIの回答は日によって揺れます。弊社の53日間・1,566回の観測でも、自社言及率は日次で20.0%から33.3%の範囲で動いていました。

1回の結果で判断せず、同じ質問・同じ形式で継続して記録することが前提になります。手作業でやるなら週1回、同じ曜日に固定するのが現実的です。

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よくある質問

会社概要を直せば、AIに紹介されるようになりますか?

紹介されるようになるとは言えません。AIが何を選ぶかは各社のシステム次第で、外部から確実にコントロールできるものではないためです。

できるのは、AIが御社を説明しようとしたときに材料が不足している状態を解消することです。弊社の観測でも、情報が整っている指名系の設問と、情報が結びついていない比較系の設問では露出に大きな差がありました(2026年7月4日〜8月31日・53日・1,566回の観測)。

会社概要ページはどれくらいの分量が必要ですか?

決まった目安はありません。Googleも生成AI向けのガイドで「理想的なページの長さというものはない」としています。

この記事のセルフチェック7項目が読み取れる分量があれば十分です。埋めるために内容を水増しする必要はありません。

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まとめ

AIに正しく認識される会社概要ページの書き方を、5つのステップで整理しました。

  1. 基本情報は画像やPDFではなくテキストで、省略せずに書く
  2. 事業内容は「地域・対象顧客・提供物・業種」を入れた1文から始める
  3. 代表者・沿革・実績で「誰がやっているのか」を埋める
  4. Organization構造化データを会社概要ページかトップページに1つ置く
  5. 外部に散らばった社名・住所・電話番号の表記ゆれを揃える

どれも外注しなくても着手できる作業です。まずセルフチェック7項目を実施して、テキストで確認できなかった項目から手を付けてください。

弊社は自社サイトで2026年7月4日から観測を続けており、53日・1,566回の時点で自社言及率27.1%、未露出の設問が6件という状態が見えています。同じ形式で御社を観測することもできます。

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この記事を書いた人

三田健司のアバター 三田健司 株式会社アクセス・リンク 代表取締役/SEO・GEOコンサルタント

株式会社アクセス・リンク代表取締役。(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。AI検索の露出を毎日観測するツール「AccessGEO」の開発者。

2011年に副業でWebサイト運営を始め、数百サイト・数千記事を自ら作成・運用してきました。2017年に独立した直後、Googleの医療健康アップデートで運営サイトの順位が大きく落ちた経験から、「誰が、どんな根拠で書いているか」を重視する検索エンジンの評価基準(E-E-A-T)を軸にしたSEOに取り組んでいます。

2021年に株式会社アクセス・リンクを創業。ホームページ制作と、SEO・MEO・GEO(生成AI検索への最適化)のコンサルティングを、クリニック・歯科医院・パーソナルジム・EC・地域の事業者など幅広い業種に提供しています。

現在は、ChatGPTなどの生成AIが自社や競合をどう紹介しているかを毎日観測し、その一次データをもとにAI検索時代の集客を研究・発信しています。このブログに掲載している実測データは、すべて自社で観測したものです。

株式会社アクセス・リンク 公式サイト
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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