ChatGPT・Gemini・AI Overviewsの違い|露出率を3ソースで比べた75日2,227回の実測データ

3つの異なるAI端末に高さの違う棒グラフが表示され、AIごとに露出の出方が違うことを表したイメージ

ChatGPT・Gemini・AI Overviewsでは、同じ質問でも自社名が出る割合がはっきり違います。当社の自社観測では、Geminiが33.2%、ChatGPTが31.3%だったのに対し、Google AI Overviewsは17.8%にとどまりました。

ただし、AI Overviewsが「自社を紹介しにくいAI」というわけではありません。差の大部分は、そもそもAI Overviewsが表示されない検索があることと、質問の種類によって出方が変わることで説明できます。

この記事では、当社が自社サイトを対象に毎日行っているAI検索の定点観測(2026年7月4日〜9月23日/75日・2,227回の自社観測)を使って、3つのAIの違いを数字で並べます。自分で比べる手順と、違いを踏まえた対策の順番もあわせて整理します。

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

目次

ChatGPT・Gemini・AI Overviewsの違いとは|3つのAI検索の仕組み

形の違う3つのパネルにそれぞれ棒グラフが並び、3つのAIの結果を比較しているイメージ

AI検索とは、AIが複数のWebページを読んだうえで、文章で答えを返す検索体験のことです。検索結果のリンク一覧ではなく、要約された1つの答えが返ってきます。

3つとも「Web上の情報をもとに答える」点は同じです。一方で、情報の取り方と、答えを出すかどうかの判断が違います。

ChatGPT:質問を検索語に書き換えて、外部の検索から情報を集める

OpenAIのヘルプセンターによると、ChatGPTの検索機能は利用者の質問を1つ以上の検索クエリに書き換え、提携する検索プロバイダーに送って結果を集めます。そのうえで、引用元のリンクを付けて答えを返します。

サイト側の条件として同社が挙げているのは、OAI-SearchBotというクローラーの巡回を許可していることです。ただし、表示の順番や掲載は保証されないと明記されています。

Gemini:Google検索の結果を根拠にして答える

GeminiはGoogleの生成AIで、Google検索の結果を根拠として参照しながら答えを組み立てる仕組み(グラウンディング)を持っています。グラウンディングとは、AIの答えを外部の情報源にひもづけることです。

当社の観測でも、Geminiはこのグラウンディングを有効にした状態で質問しています。

AI Overviews:Google検索の上部に出るが、出ない検索も多い

AI Overviewsは、Googleの検索結果の上部に表示されるAIによる概要です。Google検索セントラルの解説では、関連する複数の検索を並行して行う「クエリファンアウト」という手法で回答をつくる場合があるとされています。

同じ解説には、AI Overviewsは通常の検索結果に付け加える価値があると判断されたときだけ表示され、表示されないことも多いとも書かれています。この「表示されない」という性質が、3ソースの数字の差に大きく効いてきます。

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当社の観測方法|10問を3つのAIに毎日聞く

10種類の質問を、3つのAIへ毎日投げている

当社(株式会社アクセス・リンク)は、自社について10種類の質問を用意し、ChatGPT・Gemini・Google AI Overviewsの3つに毎日同じ質問を投げています。1日あたり30回、2026年7月4日から9月23日までの75日間で2,227回の観測になりました。

質問は、社名を直接指定するもの、「市区町村名+ホームページ制作」「市区町村名+MEO対策」のような地域名つきのもの、地域名のない一般的な「おすすめ」「選び方」まで、性質の違うものを混ぜています。MEO対策とは、Googleマップなど地図検索での表示を増やす取り組みのことです。

「自社名が答えに出たか」だけで数える

この記事の数字はすべて、答えの中に当社の社名が含まれていたかどうかで数えています。競合の社名が出たかどうかは含めていません。

もう1つの前提として、ChatGPTとGeminiは各社のAPI(プログラムから呼び出す窓口)経由で、AI Overviewsは検索結果を取得するサービス経由で取得しています。ログイン状態や位置情報が違う実際のアプリ画面とは、答えが完全には一致しない点にご注意ください。

3ソースの露出率を比べる|ChatGPT・Gemini・AI Overviewsの実測

まずは全体の数字です。75日間・2,227回の観測で、当社名が答えに出た割合は全体で27.5%(612/2,227)でした。

ソース自社名が出た割合
Gemini33.2%(246/740)
ChatGPT(OpenAI)31.3%(234/747)
Google AI Overviews17.8%(132/740)
2026年7月4日〜9月23日/75日・2,227回の自社観測

GeminiとChatGPTはほぼ同じ水準

GeminiとChatGPTの差は1.9ポイントで、この2つはほぼ同じ水準と見てよい範囲です。1日あたり各10回の観測なので、日によってはChatGPTのほうが高い日も普通にあります。

一方でAI Overviewsは、他の2つのおよそ半分の水準です。この差は、次の章で見る「表示されない検索」でかなりの部分が説明できます。

月別に見ても、並び順は変わらない

期間を月ごとに区切っても、傾向は変わりませんでした。GeminiとChatGPTが30%台前半、AI Overviewsが10%台後半という並びが3か月続いています。

月GeminiChatGPTAI Overviews
7月33.8%(88/260)30.4%(79/260)16.9%(44/260)
8月30.8%(80/260)32.2%(86/267)18.5%(48/260)
9月(1〜23日)35.5%(78/220)31.4%(69/220)18.2%(40/220)
2026年7月4日〜9月23日/75日・2,227回の自社観測

AI Overviewsの露出率が低い最大の理由は「表示されないこと」

検索結果画面のAI要約欄が点線で空になっており、AIによる概要が表示されない検索を表したイメージ

AI Overviewsの数字を読むときに外せないのが、そもそもAI Overviewsが表示されなかった回の多さです。表示されなければ、当然どの会社の名前も出ません。

5回に1回は、AI Overviewsそのものが出ていない

75日間・740回のAI Overviews観測のうち、AI Overviewsが表示されなかったのは158回で、非表示率は21.4%でした。表示された582回だけに絞ると、当社名が出た割合は22.7%(132/582)になります。

それでもGeminiやChatGPTより低い水準ですが、17.8%という数字の見え方はかなり変わります。「AIに紹介されていない」のではなく「AIの枠が出ていない」回が混ざっている、ということです。

「市名+ホームページ制作」の質問は、特に表示されにくい

非表示率は質問によって大きく違いました。特に「市名+ホームページ制作」の2問では、半分以上の回でAI Overviewsが出ていません。

質問の種類AI Overviewsの非表示率表示された回の自社露出率
所在市名+ホームページ制作59.5%(44/74)100.0%(30/30)
近隣の別の市名+ホームページ制作54.1%(40/74)0.0%(0/34)
所在市名+MEO対策18.9%(14/74)66.7%(40/60)
社名を直接指定14.9%(11/74)98.4%(62/63)
2026年7月4日〜9月23日/75日・2,227回の自社観測

「所在市名+ホームページ制作」の質問では、AI Overviewsが表示された30回すべてで当社名が出ていました。表示さえされれば毎回出ているのに、表示されたのが74回中30回だけだったため、全体の露出率は40.5%まで下がっています。

AI Overviewsの表示条件については、別の記事で実測をもとに詳しく整理しています。

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質問別に見ると、差が出る質問と出ない質問がある

次に、質問ごとに3つのAIを並べます。平均だけでは、どこで差が生まれているのかが見えないためです。

質問の種類GeminiChatGPTAI Overviews
社名を直接指定100.0%(74/74)98.6%(73/74)83.8%(62/74)
所在市名+MEO対策98.6%(73/74)98.6%(73/74)54.1%(40/74)
所在市名+ホームページ制作97.3%(72/74)92.0%(69/75)40.5%(30/74)
県名+SEO対策36.5%(27/74)25.3%(19/75)0.0%(0/74)
その他6種類(近隣の別の市名つき1問を含む)0.0%(0/444)0.0%(0/449)0.0%(0/444)
2026年7月4日〜9月23日/75日・2,227回の自社観測

社名や地域名がはっきりした質問は、3つともよく出る

社名を直接指定する質問と、当社の所在市名を含む質問では、GeminiとChatGPTがどちらも9割を超えました。AI Overviewsが低く見えるのは、前の章で見たとおり表示されない回があるためです。

県名+SEO対策は、AIによって結果が分かれた

はっきり差が出たのは「県名+SEO対策」の質問です。Geminiが36.5%、ChatGPTが25.3%だったのに対し、AI Overviewsは表示された69回でも一度も当社名を出していません。

県単位の質問では候補の会社が一気に増えるため、AIが何を根拠に選ぶかの違いが表に出やすいと考えています。ただし1社・1設問の結果なので、一般化はできません。

所在地以外の地域や一般的な「おすすめ」質問は、3つとも0%

近隣の別の市名を含む質問と、地域名のない一般的な質問を合わせた6種類では、3つのAIすべてで75日間一度も当社名が出ていません。どのAIを選んでも出ない質問がある、ということです。

この6つの質問の共通点は、次の記事で掘り下げています。

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3ソースの重なり|同じ日・同じ質問で結果は一致するか

机の上のノートパソコンの上に3つの円が重なり、3つのAIの結果の重なりを確かめるイメージ

3つのAIは、同じ日の同じ質問でどれくらい同じ結果を返しているのでしょうか。日付と質問の組み合わせ740組について、3ソースの結果を突き合わせました。

少なくとも1つに出た263組のうち、3つそろったのは約半分

740組のうち、3つとも当社名が出なかったのは477組でした。残る263組の内訳は次のとおりです。

パターン組数割合
3つすべてに出た128組48.7%
GeminiとChatGPTだけに出た88組33.5%
Geminiだけに出た27組10.3%
ChatGPTだけに出た16組6.1%
AI Overviewsと他の1つに出た4組1.5%
AI Overviewsだけに出た0組0.0%
2026年7月4日〜9月23日/75日・2,227回の自社観測(少なくとも1ソースに出た263組の内訳)

AI Overviewsだけに出た日は一度もなかった

注目したいのは最後の行です。AI Overviewsに当社名が出た132回のうち、GeminiとChatGPTのどちらにも出ていなかった回は0回でした。

当社の観測の範囲では、AI Overviewsに出る条件は、他の2つに出る条件よりも狭いということになります。まずGeminiとChatGPTに出る状態をつくり、その一部がAI Overviewsにも出る、という順番で考えるのが自然です。

1つのAIだけ見ていると、状況を見誤る

逆に言えば、ChatGPTだけを確認して「出ている」と判断しても、AI Overviewsでは出ていない日がかなりあります。どのAIで確認したかによって、自社の評価が変わってしまうわけです。

日ごとの揺れ幅と「リンクが付くか」もソースで違う

露出率の高さ以外にも、3つのAIには違いがあります。日ごとの安定性と、社名と一緒にリンクが付くかどうかです。

日ごとの揺れはAI Overviewsが最も大きい

1日ごとの露出率(1ソースにつき1日10回)を比べると、Geminiは20〜40%、ChatGPTは16.7〜40%の範囲で動きました。AI Overviewsは0〜30%で、日ごとのばらつきを表す標準偏差も8.1ポイントと3つの中で最も大きくなっています。

AI Overviewsは表示・非表示そのものが日によって変わるため、数字が振れやすいと考えられます。1日だけの確認で良し悪しを決めないほうがよいのは、このためです。

ChatGPTは社名が出るとリンクもほぼ付く

当社名が出た回のうち、答えの中に当社サイトへのリンクも含まれていた割合は、ChatGPTで93.6%(219/234)、AI Overviewsで60.6%(80/132)でした。ChatGPTは名前とリンクがセットで出やすい傾向です。

Geminiについては、APIが返す引用元がGoogleの転送用URLになっているため、リンク先のドメインをこの方法では判定できませんでした。Geminiのリンクの付き方は、今回の比較から外しています。

ChatGPTがどこから情報を取ってきているのかは、次の記事で整理しています。

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自分で3つのAIを比べる手順

重なった3つの円の下で虫めがねとチェック表を使い、自社の露出を自分で確認するイメージ

ここまでの比較は、ツールがなくても小さな規模なら自分で再現できます。手順は次のとおりです。

手順1:質問を5〜10問決める

社名を直接指定する質問、「市区町村名+業種」の質問、地域名のない一般的な「おすすめ」質問の3種類を、最低1問ずつ入れます。性質の違う質問を混ぜないと、どこで差が出ているのかが分かりません。

質問の文面は毎回まったく同じにします。言い回しを変えると、比較の前提が崩れるためです。

手順2:同じ日に3つで聞き、表に記録する

ChatGPTとGeminiはそれぞれのアプリで、AI OverviewsはGoogleで同じ文面を検索して確認します。ログインしていないブラウザ(シークレットウィンドウなど)を使うと、履歴の影響を減らせます。

  • 自社名が出たか(出た・出ない)
  • 自社サイトへのリンクが付いたか
  • AI Overviewsの場合は、そもそも表示されたか
  • 競合の社名が出たか(任意)

特にAI Overviewsは「表示されなかった」と「表示されたが自社が出なかった」を分けて記録してください。この2つを混ぜると、原因の見当を誤ります。

手順3:1回ではなく、最低でも数週間続ける

当社の観測では、ChatGPTでも1日単位の露出率は16.7〜40%の幅で動きました。1回の確認で「出た」「出ない」と判断すると、たまたまの結果を拾う可能性があります。

週1回でもよいので同じ曜日に同じ質問を続け、数週間分をまとめて比べるのが現実的です。

違いを踏まえた対策の優先順位

3つのAIで出方が違うといっても、AIごとに別々の対策が必要になるわけではありません。土台は共通で、確認の仕方を分けるのが基本です。

土台は共通:検索エンジンに正しく読まれる自社サイト

Google検索セントラルは、AI OverviewsやAIモードに表示されるために追加の要件や特別な最適化は必要ないとしています。インデックスされていて、スニペット付きで表示できるページであることが条件です。

OpenAIも、ChatGPTの検索に載るための条件としてOAI-SearchBotの巡回を許可することを挙げています。robots.txtやサーバー側の設定で、これらのクローラーを止めていないかをまず確認してください。

AI Overviewsは「表示される質問」を選んで見る

AI Overviewsは表示されない検索が多いため、表示率の低い質問で露出を追いかけても、改善の手応えがつかめません。まず自社の業種・地域で、AI Overviewsが表示される質問を探すところから始めるのが効率的です。

AccessGEOでできること・できないこと

当社のAccessGEOは、ここで紹介した3ソースの観測を毎日自動で行い、自社と競合の出方を月次レポートでお届けするサービスです。表示・非表示やリンクの有無まで分けて追えます。

一方で、対応しているAIはChatGPT・Gemini・Google AI Overviewsの3種類で、PerplexityやMicrosoft Copilotなどは対象外です。また、API経由の観測のため、利用者ごとのアプリ画面とは答えが一致しない場合があります。

よくある質問

ChatGPT・Gemini・AI Overviewsのうち、どれを優先して確認すべきですか

業種によって異なるため一概には言えません。当社の観測では、AI Overviewsに出た回はすべてGeminiかChatGPTにも出ていたため、まずGeminiとChatGPTで出方を確認し、そのうえでAI Overviewsを見る順番をおすすめします。

AI Overviewsが表示されない質問は、対策しなくてよいのですか

AI Overviewsの対象としては優先度が下がりますが、同じ質問でGeminiやChatGPTには答えが出ます。当社の「所在市名+ホームページ制作」の質問も、AI Overviewsの非表示率は59.5%でしたが、GeminiとChatGPTでは9割以上の回で当社名が出ていました。

3つのAIの露出率の差は、今後も続きますか

断定はできません。各社の仕様変更で表示条件は変わるため、今回の数字は2026年7〜9月の当社1社の観測結果として参考にしてください。

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まとめ

ChatGPT・Gemini・AI Overviewsの違いを当社の観測で比べると、Geminiが33.2%、ChatGPTが31.3%、AI Overviewsが17.8%でした(2026年7月4日〜9月23日/75日・2,227回の自社観測)。GeminiとChatGPTはほぼ同水準で、AI Overviewsだけが低い結果です。

ただしAI Overviewsの低さは、表示されない検索が21.4%あることで大部分が説明できます。表示された回に限れば22.7%で、地域名つきの質問では表示された30回すべてに当社名が出ていました。

また、AI Overviewsに出た回はすべて、GeminiかChatGPTにも出ていました。土台となる自社サイトを整えたうえで、3つのAIを同じ質問で見比べ続けることが、自社の立ち位置をつかむ近道です。

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この記事を書いた人

三田健司のアバター 三田健司 株式会社アクセス・リンク 代表取締役/SEO・GEOコンサルタント

株式会社アクセス・リンク代表取締役。(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。AI検索の露出を毎日観測するツール「AccessGEO」の開発者。

2011年に副業でWebサイト運営を始め、数百サイト・数千記事を自ら作成・運用してきました。2017年に独立した直後、Googleの医療健康アップデートで運営サイトの順位が大きく落ちた経験から、「誰が、どんな根拠で書いているか」を重視する検索エンジンの評価基準(E-E-A-T)を軸にしたSEOに取り組んでいます。

2021年に株式会社アクセス・リンクを創業。ホームページ制作と、SEO・MEO・GEO(生成AI検索への最適化)のコンサルティングを、クリニック・歯科医院・パーソナルジム・EC・地域の事業者など幅広い業種に提供しています。

現在は、ChatGPTなどの生成AIが自社や競合をどう紹介しているかを毎日観測し、その一次データをもとにAI検索時代の集客を研究・発信しています。このブログに掲載している実測データは、すべて自社で観測したものです。

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(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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